2012年8月8日水曜日

衛星のephemerisの扱い

単独測位をやってみようか、と思ってふと気づいたのだけども、受信機が記録している時刻は、衛星の電波発信時刻と異なる(いまさら気づく)。

いくら光速で信号が届いたからと言って、受信時刻と同じ時刻なわけはない。

さあ、普通はどのように扱うのかな、と思って先日買った教科書「GNSS」を開く。

えー、
"受信機まで0.06秒くらいかかります。衛星は1km/sで動いているので60mに相当します。"

おっと、だめじゃないか。QZSだったりすると軌道がでかいからさらに大きくなるぞ。しかも教科書に補正方法書いてないじゃん。

ということで、ephemerisを座標値に変換する場合は、多分次のようにする必要がある。


暦計算の時刻=受信時刻 −(擬似距離÷光速)=発信時刻


でもこの程度でいいのかな?直接軌道誤差に効いてきてしまう。

あと、暦の中の時計誤差は、こうやって出した時刻に対しておこなって、その時刻で算出すればいいか。つまり二回時計誤差の計算をすることになるかな。

IS-GPSにきちんと書いてあるかもしれないけど読む気力が無い・・・

まあとにかく受信時刻で暦を使っちゃだめだよ、と今更気づいた、という話。

2 件のコメント:

  1. 発信時刻=受信時刻-(疑似距離÷光速)-衛星時計誤差、で求めることが多いです。
    衛星時計誤差は暦から求めます。搭載時計は十分に安定なの衛星時計誤差の計
    算は0.1秒くらいずれても無視できますがちゃんとやるならiterationして下さい。
    なおこれはIS-GPSには書いてないです。ほとんどの参考書にも書いてないです。

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    1. RTKLIBの作者に自らコメントしていただけるとは!
      どうもありがとうございます!

      なるほど、普通はさらにiterationをかけて精度を上げるんですね。
      もやもやしていましたがすっきりしました。
      しかしIS-GPSにも書いてないとは・・・。

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